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EV・PHEV基礎知識

電気自動車用充電設備についての基礎知識

 環境に優しい次世代の自動車として注目されているエコカー。政府目標では、新車販売台数に占めるEV・PHVの割合は、2020年で最大20%まで普及することが見込まれています。(経済産業省 次世代自動車戦略2010より)
電気自動車用充電設備についての基礎知識

電気自動車 EV(Electric Vehicle)ってなに?(電気のみ)
電気自動車は、EV(Electric Vehicle)と呼ばれ、搭載されている電池に蓄えた電気でモーターを回転させ走行します。

プラグインハイブリッド車 PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)ってなに?(電気+ガソリン)
プラグインハイブリッド自動車は、PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)と呼ばれ、プラグで充電可能な電池のほかにエンジンも搭載して双方を併用して走行します。
電池不足時には、ガソリンエンジンを使用したハイブリッド走行が可能です。(PHVとも呼ばれます。)

※EVもPHVも電気を同僚苦言としているため充電が必要です。電力は車の外部から専用の充電ケーブルによって、車の電池に充電されます。

電気自動車 充電スタンド 家庭用充電器

電気自動車・プラグインハイブリッド自動車について

電気自動車一覧

電気自動車

充電について

 EVもPHEVも、電気を動力源としているため充電が必要です。電力は、車の外部から専用の充電ケーブルによって、車の電池に充電されます。
電気自動車の充電設備には、大きく分けて普通充電と急速充電の2種類があります。
(当社では現在、普通充電器のみを販売しております。)

普通充電器

プライベート施設向け(家庭用・個人商業スペース等)

普通充電器は、単相交流200Vまたは100Vを使用します。急速充電器より充電時間はかかりますが、設備導入費用の負担が比較的少なく、長時間駐車する住宅や事務所などのプライベートエリアや時間貸し駐車場・宿泊施設・商業施設などパブリックエリアでの利用におすすめです。

充電スタンド

急速充電器

パブリック施設向け(ゴルフ場等レジャー施設・大型商業施設)

急速充電器は、電源に三相200Vを使用し出力50kWが一般的です。高圧供給による契約が必要な場合が多く、設置にコストがかかります。高速道路のSAなど短時間で充電をする必要がある場所への設置が想定されます。

急速充電器

EV充電用コンセント・差込プラグについて

 普通充電器には、「コンセント型」と「充電ケーブル付き」があります。(図1)
コンセント型で充電する場合は車載の充電ケーブルを使用し、電源プラグを充電用コンセントに、充電コネクタを車両の充電口に接続して充電作業を行います。(図2、3)
充電用コンセントはEVおよびPHEV専用の普通充電用として開発され、操作性に優れています。
なお、このコンセントは、EV充電用コンセントとして差込プラグとともに日本配線システム工業会で規格化されています。(図4)
普通充電器の例

普通充電器の設置位置について

充電設備の設置場所は、駐車場区画近くが基本となります。
電気自動車の車種により、充電口の位置や、充電ケーブルの長さが異なります。電気自動車ご購入時や充電設備を設置する際は、ご使用の自動車の仕様を考慮の上、設置位置を検討してください。

普通充電器の設置位置について

Mode3(モードスリー)充電について

普通充電のモードは、充電制御方式によってMode1〜3に分かれます。(国際規格IEC:61851−1)
電気自動車は、EV(Electric Vehicle)と呼ばれ、搭載されている電池に蓄えた電気でモーターを回転させ走行します。
Mode3(モードスリー)充電について

EV普通充電設備の考え方(単相200V/単相100V)(設計・施工上のご注意事項)

1)電気自動車の充電時には、最大20Aの電流が流れることが想定されます。(2012年6月現在)
主幹ブレーカの容量は、充電時、車両の最大容量3〜4KVA(15〜20A)を配慮して選定してください。(車種により異なります)また、電気温水器、IHクッキングヒーターなど大容量負荷を併用される場合は、主幹ブレーカの定格容量にご注意ください。
(定格容量の80%を超える使用状態が3時間以上続かないようご配慮願います)


2)充電用回路は専用分岐回路としてください。
※EV・PHEV充電用電源は、充電時間の観点より、200Vをおすすめします。

3)分岐回路の遮断器には、漏電ブレーカ(感度電流15mA)を設置してください。
但し充電回路で漏電発生時、特性上、主幹漏電ブレーカが先に動作する場合があります。)

4)将来の200V 30A充電対応を考慮して、配線はφ2.6、または5.5mm2をおすすめします。

5)充電時以外の盗電防止や電源プラグ抜き差し時の安全性をより高めるために、EV・PHEV充電用電源スイッチ(盗電防止用)の設置をおすすめします。

6)屋外・屋側へEV充電用コンセントを設ける場合、毎日のご使用を考慮し、90〜120cmの高さに設置することをおすすめします。

7)駐車場内に施設する充電用スタンドなどは、車両などの接触に因る損傷を避けるような場所選定や、防護柵などの設置をおすすめします。

8)夜間充電操作時の明るさを確保できるように、充電用コンセント近傍に照明器具を設置することをおすすめします。

充電器設置イメージ

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